本屋大賞はとってない

本屋大賞はとっていません

親にでも書ける読書感想文(芥川龍之介編その2)

「四谷でーすか」です。

芥川の『トロッコ』を題材に、読書感想文の書き方をもう少し考えてみましょう。

 

 トロッコの上には土工が二人、土を積んだうしろたたずんでいる。トロッコは山をくだるのだから、人手を借りずに走って来る。あおるように車台が動いたり、土工の袢天はんてんすそがひらついたり、細い線路がしなったり――良平はそんなけしきをながめながら、土工になりたいと思う事がある。せめては一度でも土工と一しょに、トロッコへ乗りたいと思う事もある。

 

ここは難所ですね。

「トロッコは山を下るのだから」といきなり言われても困りますよね。

なんで上らないのだろう?

読書感想文においては、こういった素朴な疑問こそが、ポイントになります。

したがって、こんな風に書いてみたらどうでしょうか?

ロッコはなんで上らないのだろう?

そうして、この疑問を抱いている以上、土工になりたい、トロッコへ乗りたいという良平の気持ちに共感できるわけがありません。

だから、こうなります。

僕は(もしくは私は)、良平の考えていることがわからなくなってきました。

では、良平の考えていることがわかっていた時があったのか?ということになるわけですが、子供には子供の論理があるわけですから、我々大人は「そうなんだ」と納得するしかないわけです。

 

というわけで、次回も引き続き『トロッコ』です。