本屋大賞はとってない

本屋大賞はとっていません

【PIXAR新作?】やもり

シーン1

アメリカ西部。

国道沿いのモーテルの一室。

男と女。二人はベッドの端に腰掛けている。

男が話し始める。

 

だから言ったんだ。

言っただけでしょ。

ああ、言っただけさ。

ジョーイのことは聞いたよな?

ええ。

(女が荷解きを始める。男は煙草に火をつける)

リノには誰がいるんだ?

ルーシーの母親。

これ、いる?                                                                     

(男にマッチ箱を渡す。男はマッチ箱を上着のうちポケットに入れる)

ちょっと缶きり借りてくるわ。

ビールもな。

(男の独白)

2万はかかる。

(女が戻ってくる)

冷えてないわよ。

ないよりはましさ。

どうするの?

取り戻す。

トム?

他に誰がいる。

ヴェラのところは?

無理なのはわかってるだろ。

5千ならもってるわよ。

(男は2本目の煙草に火をつける)

なにも変わらねえよ。

(長い沈黙)

ジョーイに電話してみたら?

トムなんだよ。

その方が都合いいからでしょ。

本当に行く気なのか?

いてほしいの?

俺が決めることじゃねえ。

(男。壁をじっとみつめる)

 

シーン2

田舎町の雑貨屋。

女が服を選んでいる。

太った店員。

 

これとこれ。いや、ちょっと待って。やっぱり、これにして。

あちらの方がお似合いでしたよ。

いや、これでいいの。

(店に男が入ってくる)

決まったか?

ええ。

お前の長所は買い物が早いことだ。

ねえ、旦那さん、いま話していたところなんだけど、このご婦人にはこちらの方がお似合だと。。

いいの。それにして。

婆さん、それとこれ全部買うよ。幾らだい。

(財布を取り出す。女は黙ってそれを見ている)