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本屋大賞はとってない

本屋大賞はとっていません

反対方向に歩くOLさんへ

僕の住む街はなんの変哲もない住宅地だ。

朝の通勤時には、ほとんどの住民が最寄駅に向かって歩く。

そんな中、彼女は(恐らく駅から出てきて)住宅地の方に向かっていく。

僕とすれ違う場所は毎朝ほぼ決まっている。

朝帰りといった感じはしない。

夜勤明けの女医さんかな、と推理したこともあるが、やっぱり普通のOLさんにみえる。

でも、彼女の向かう方向には住宅地しかない。

彼女はとても美しい。

なんだか不思議なするけど、よく考えてみると、駅に向かうその他大勢も、それぞれ孤独で、どこに向かうのか、僕には皆目、見当がつかない。