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本屋大賞はとってない

本屋大賞はとっていません

小宮千尋のメイド姿で学校に来るな

お題「制服」
僕は大学で学生に言語学を教えています。

「18世紀東南アジア地域全般にみられる助詞の活用形」が専門です。

ただ、最近、この職、辞めてしまおうかなと思い始めました。

学生たちの服装がひどすぎる!

Tシャツだのジーンズだのダウンジャケットだの、あきれて言語も言えません。

同僚からは、そんなにカタイことばかり言ってると、学生、誰も来なくなっちゃうぞ、と言われますが、許せません。

ある日、同僚の「四谷でーすか」がやってきて言いました。

彼は大学生に高校時代に習ったことを復習させているという奇特な男です。

「小宮千尋みたいなメイド姿でこないだけマシじゃん。俺んところの学生なんて、一年中ハロウィンの格好してるぜ」

「それはいくらなんでもレベル低すぎだな。でもな、お前だからいうけど、俺も一回憤慨しちゃったから後に引けないだけで、言語学を学ぶ学生が着るべき制服のイメージなんて全然浮かばないんだよ。参ったな。なにかいい案ない?」

「そうか。じゃあさ、お前んとこの学生はさ、耳なし芳一みたいに、全身に言語を書いて受講したら?」

僕は吹き出しそうになったが、一応頑固者で通っているので、ぐっと堪えたのであった。

終わり