本屋大賞はとってない

本屋大賞はとっていません

「四季」なんて死語だ

中村代助シリーズ7

代助は言いました。

「俺さ、春になると、もうすぐ海水浴ができるぞ!って思う」

確かにそうかも。

「でもできない」

え?

「なぜなら」

なぜなら?

「梅雨があるから」

なるほど。

「春が終わっても、なんと1ヶ月以上梅雨が続くんだぜ。梅雨って春なの?夏なの?」

今日の代助は鋭い。

「俺は『梅雨』だと思う」

やっぱり駄目だ。

「俺は『日本の四季』とか『四季折々』なんてきくとバカじゃないかと思う。梅雨は質量ともに春夏秋冬に匹敵する。これからは梅雨も入れて五季だ。春梅夏秋冬『しゅんばいかしゅうとう』。どうしても『四季』にこだわりたいなら、春か秋をやめればいい」 

「でも、そうすると梅雨のない北海道がかわいそうじゃない?」

「そうなんだよ、北海道が問題なんだよ」

代助が北海道のことまで考慮していたので、僕はなんだかホッとした。