本屋大賞はとってない

本屋大賞はとっていません

お題スロットに挑戦30

お題「お気に入りの文房具」

お気に入りの文房具、それは祖父の形見の消しゴムです。

普通によく消えます。

ただ、使えば使うほど小さくなるので、どことなく罪悪感を抱かせられる消しゴムです。

祖父の立場からみれば自己犠牲的な消しゴムといえるかもしれません

だから僕はこの消しゴムをここぞという時にしか使いません。

例えば初めてのラブレター。

斎藤さんなのに齋藤さんと書いてしまった時に使いました。

でも、成長するにつれて、僕はここぞという時にボールペンや万年筆を使うようになってきました。

つまり、祖父の消しゴムは自己犠牲する機会を失っていったのです。

でもそれは僕から天国のおじいさんへの「僕はもう恩知らずじゃないよ。これからは僕のために自己犠牲しなくていいからね」という感謝のメッセージでもあったわけです。

血縁関係ってなかなか難しいものですね。

終わり