本屋大賞はとってない

本屋大賞はとっていません

火曜日の朝に

火曜日は夜勤なので朝は遅い。

大抵の場合、彼女が家を出る音を聞いて目を覚ます。

その後、少ししてからアラームが鳴りだす。

用済みのアラームは、小さな機械音の様だ。

彼女はクロワッサンとソーセージを食卓に並べていてくれた。

CDをかけるとドビュッシー室内楽だった。

火曜日の朝、彼女は僕のためにチョイスしたCDをセットしておいてくれる。

なんとなく、ほうれん草のソテーを作ってみる。

いつもどおり失敗だ。

僕は、彼女がみたら許してくれないほど大量のコーンフレークを用意する。

窓からみるだけでは気温がわからない。

ドビュッシーをストップしてニュースをみたい気もするがやめておく。

少なくとも、雨は降りそうにない。

夜勤の日は、よいネクタイしても仕方がないので、いつも古びた黄色のものを選ぶ。

床に彼女のハンカチが落ちていたので、忘れたかな、と思う。