本屋大賞はとってない

本屋大賞はとっていません

月曜日の朝に

月曜日の朝、僕はそうっとベットから抜け出す。

冷たい床に足をつける。

君の夢の中に飛び込むように。

でも、トイレに行くから君の夢には戻れない。

髭を剃るから君の夢には戻れない。

シェーバーからこぼれ落ちた髭が君の夢の中を舞っては申し訳ない。

そうして、コーヒーを入れ、スクランブルエッグを作り、昨日君と買ったクロワッサンを食べる。

バスローブを羽織った君がリビングに入ってくる。

君の分のコーヒーも入れておいたよと僕は言う。

ありがと。でも、先にトイレに行ってくるねと君は言う。

いつもと同じ月曜の朝。

僕の方から、朝食を用意しておいたから先にトイレに行っておいで、と言ったことはない。