本屋大賞はとってない

本屋大賞はとっていません

立ち食いそば

先日、フランスから来た友人に言われました。「征爾(仮名)、我々は箸を使うだけでもジャスポネゼ、蕎麦を食うのはますますユヌジャポネゼ、ましてや立って蕎麦を食うなどユネザンジャスポネゼ」

僕は言いました。

「僕達だって横になってテリーヌ食うのはジャスポネゼ」

確かにそう言われてみると、立ちながら蕎麦を食べるのはほとんど曲芸のように思われてきますが、少なくとも僕は、器を落としてパニックになってる老若男女を見たことがありません。

床に飛び散った蕎麦や天ぷらを見たことがありません。

なぜか?

僕の仮説はこうです。

立ち食いそば屋のカウンターはテーブルだと考える。

立ち食いそば屋の床は椅子だと考える。

つまり、それほど異常なことではない。

強いていえば、床を椅子と考えるところが苦しいけれど、「椅子に腰を下ろす」ではなく「椅子に足を下ろしている」と考えれば、それなりに納得してもらえないでしょうか。

もしくは、椅子の上に立っていると考えていただければ、それなりに納得してもらえないでしょうか?

「モーリス、君のいうことはもっともだけど、立ち食いそばは、それほどジャスポネゼじゃないんだよ」