本屋大賞はとってない

本屋大賞はとっていません

『ダイヤルMを廻せ』

『ダイヤルMを廻せ』とは1954年に公開されたヒッチコック映画のタイトルです。

グレース・ケリーが出演しています。

僕はグレース・ケリーの熱狂的なファンなので、彼女については悪名高い『自己紹介シリーズ』で、個人的な事項として書かせていただきたいと思います。

で、今回書きたいのは、まさにいま現在、僕の真正面で仕事をしているMさんのことなんです。

Mさんは18歳以上のアラフォー女です。

ある日、彼女は死語について熱弁をふるっていました。

僕はどちらかというとナウい人間なので、あらら、チョベリバだな的に静観していたのですが、ある一言に胸キュンしちゃいました。

「みんな、チャンネルをまわすって言わないの〜」

言わないです。

フツーに言わないです。

でも、僕はその時、彼女がチャンネルをまわしている姿を想像して、グレース・ケリーとまではいえませんが、『ダイヤルMを廻せ』的に愛おしく思いました。

チャンネルをまわす。

NHKからフジテレビにチャンネルをガタガタまわし、フジテレビからテレビ東京までチャンネルをガタガタまわす。

その時、僕はあっと気づいて、手にしていたブルーレイのリモコンを床に落としました。

彼女はある番組からある番組にチャンネルをまわす間に、特に見るつもりのなかった番組をサブリミナル的に目にしていた!

そうして、その蓄積が彼女に、1チャンネルから8チャンネルへひとっ飛びのデジタル系なガキどもには足元も及ばない(悪く言えば)おばさん的深み、(よく言えば)18歳以上の姉御肌っぽい魅力を与えていたのだと思います。

最近、世の中ではアナログの復権みたいなことが言われ始めてきました。

アナログなんだけどリアルでバーチャル。

アリバ。

一瞬のうちに死語になっちゃいましたね。

僕達はリモコン持ってクールに世界を変えてるつもりだったけど、自分からテレビに近づいていかなきゃ何も変わらないんだ!

サンキュー、Mさん。